禁域―秘密の愛―【完】
その時………ドアからガラッと大きくそれが開く音がして、私は振り向いた。
「………瞳!良かった………目が覚めたんだな」
「優斗………」
優斗は嬉しそうに私に近付き、そしてそっと抱き寄せた。
「瞳………、君は三日間も目が覚めなかったんだ。意識をあれから失って、ずっと。医者は疲労と急速にかかってきたストレスが原因だと言っていた。でも、瞳が目を覚まして良かったよ」
「あれから………?」
私は記憶を呼び起こそうと、暫く考え、時を辿った。
そうだ………私は、いたんだ。
巧と………一緒にいた。優斗と朝香さんに会いにいこうとした。何をしてでもこの恋を許してもらおうとしたその矢先…………
あの人が………啓史さんが現れて………私達はどうにも身動きがとれなくなってーーーー
「………! !優斗っ………!巧………巧は!?どこなの!?」
あの夢がーーーー、頭から離れない。
巧と再び闇の中で引き離される夢。
あんな怖い思いは、現実でもう二度と味わいたくない………。
巧………巧に会いたい………!
「っ、優斗………!!」
私は優斗に懇願し、彼の肩を揺さぶった。