禁域―秘密の愛―【完】



ーーーあぁ、また私、意識を失っちゃうのかな…………。

本当に………弱いなぁ。 大切な時に限って私は何度も倒れてしまう。

「………瞳、君はまだ疲れてるんだよ。いきなり無理をさせた俺も悪かったけどこの話は終わりだ」

だけど………これだけは………

「………優斗、聴いて」

「………もう終わりだと言ってるだろ!今は休むんだ!」

「終わりなんかじゃない………!!」

私は朦朧とする意識の中で、力を振り絞り喉から声をだす。

優斗に聴いてほしかった。私はいくら責められても、罵倒されても構わない。

だけど、巧は………巧はもう充分誰かの為に犠牲になり続けている。傷付けられている。


だから、絶対に何があっても、もう誰にも傷一つつけられたくない…………!!


「巧は………巧は、昔からずっとずっと、桐谷家に傷付けられ、犠牲にされるばかりだった………。自分の為じゃなく、死んだお母さんや、そこで働く多くの人の為に………。だから、もう、もう、巧をこれ以上苦しめるような事は言わないで………!!巧はもう二度と………傷付けさせない………ッ!!誰かの良いようにはさせない………!!例え、優斗が何を巧に言おうと、しようと、私が止めるから………!私がっ………巧を今度は守る………!」


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