禁域―秘密の愛―【完】


そう優斗に問われーーーー、私は彼と過ごした日々を思い出していた。

出会いは、合コンで第一印象はとても最悪だった。 世の中全てを自分の意のままにできると思っていそうな傲慢な男性。

でも………、本当はとても孤独を感じていて………その分、自分が大切だと思った人は深く深く愛する人だった。

従姉妹の朝香さんに………そして、私にーーーー。

その優斗の愛情は、間違いなく私の心に届いていた。そして………私も初めて巧以外の男性を心から愛せるようになったんだ………。

人を愛する事がどういうことか、私も優斗といて思い出したのーーーー。



「………私は、優斗を心から愛していたよ。あなたが………いつまでも巧を忘れられなかった私の心を………救ってくれたの。 とても深い想いで私を大切にしてくれたから………。 本当にっ………私はっ……優斗が………愛しかった………」

そこまで言って、私の目には涙がこぼれ落ちた。


優斗………優斗。




本当にあなたが愛しかったーーーーー


「ッ、瞳…………っ」

そうすると優斗は………ギュッと私を抱き寄せた。 ………私は、その腕を解くことは出来なかった。

何故なら………それがーーーー


「ありがとう………瞳。 好きな女に愛された俺はとても幸せだ…………」


あなたの最後の愛情の証だと分かったから………。





< 607 / 714 >

この作品をシェア

pagetop