禁域―秘密の愛―【完】
「………瞳は、俺にとってそれ以上の価値のある女性だ。 それくらいできないと瞳は渡せない。 分かってると思うが、俺はルイスに桐谷 啓史の名前で契約を結べと言っている。 それも変えるつもりはない」
優斗は真剣な眼差しで巧を見ていた。私をとても大切に想う優斗の気持ちがこれでもかというほど伝わってきて、私は思わず息を呑んだ。
でもーーーー………
「分かったな、巧君」
「…………勿論です。 瞳のためなら、それくらい簡単に乗り越えてみせます」
巧も優斗と同じ程、真剣な強い瞳で優斗にそう告げたーーー………。
その表情はとても凛としていて真っ直ぐ優斗の方を向いていて………そんな巧の姿はとても眩しくて。
そして、愛しくてーーーー堪らなかった。
「………必ずだぞ、巧君」
「はい。………ありがとうございます。優斗さん」
二人はそう言ってお互いに少し微笑んだ後………巧が私の方へと近付いてきた。
「巧………」
「………もう少しだ、瞳。 3年………俺の事を待っていてくれ。 ………必ずお前を一生手に入れるから」