禁域―秘密の愛―【完】
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タクシーに乗り、数十分もしないうちに巧の家に着いた。
巧の家に来るのは、これで二度目。
初めて、巧の家に連れてこられた時は………藤咲君との仲を誤解され、そして私は婚約者であった朝香さんの事を初めて知り、巧と深く 傷付け合った。
けれど、その後またお互いの気持ちを再確認できた………。だから、私達にとってここは苦い思い出も甘い思い出もある場所。
「…………ここまで来たな」
「うん………」
"ここまで来たな"という巧の言葉には様々な思いが込められていると感じた。
何度、引き離されても惹かれ合いーーーー、 諦めようとしても決して手放せなかったお互いを想う気持ち。
そして、巧も私も、朝香さんと優斗といった大切な人を振り切ってもここまできた。
そのような様々な思いが巧の言葉には溢れていた………。
「瞳………、父に何を言われても俺はこの手を絶対に離さない。 だからお前も………、ずっと俺の手を握っていてくれ」