禁域―秘密の愛―【完】


桐谷 光は一呼吸置くと、言葉を続けた。




「才能を見せなさい。 ジャンルは問わない。3年以内に君の才能を私に見せるんだ。 ーーーーそれが無ければ、他の課題をクリアしようと巧との仲は認められない」


「才能…………?」

あまりにも唐突で、曖昧な条件に私は言葉に詰まった。

勉強を頑張り続け、高校は何とか進学校に進む事が出来た。
就職も、ただ料理が好きだったから美味しい食品を沢山開発し、宣伝したいと思い今の会社を選んだ。

習い事も、高校受験の時の1年間だけ塾で過ごしただけ。



そんな至って普通の私に才能なんてーーーー…………


"才能"という言葉を考えれば考えるほど私自身が言葉を無くしていくのが分かる。

でも………考えなきゃ。 何とか、私の才能を………


「…………なんだ」


その時、巧が不敵に微笑むのが見えた。


「何を言うかと思えば………。瞳には簡単な条件だな」

「えっ!?」

巧の言葉に私は驚きを隠せなかった。

巧………、一体、何を考えてるの?



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