禁域―秘密の愛―【完】
「ありがとう………優斗」
まだ………きっと、優斗は私を心から想ってくれている。 それが痛い程分かるからこそ、ここまでしてくれた優斗の優しさに答えたかった。
「………俺って良い男でしょ? もう一度、俺との事考え直してみる?」
「へっ………?」
「………アハハッ!冗談だよ!瞳は本当にからかい甲斐があるなぁ」
「もうっ、優斗!」
冗談にしては、とてもタチが悪いーーーー。 そう思ったけれど、いつものように笑ってくれた優斗に私は安心した。
「あぁ、笑った、笑った。………じゃあ気を付けて行けよ、 巧君。君のおばあさまはちゃんと朝香と送り届けるから。 まぁ、身体をしっかりね。応援はしないけど」
「………それで充分ですよ。 ありがとうございます」
「巧、おばあちゃんは応援してるからね。 もちろん、瞳ちゃんのことも」
「ありがとう………おばあちゃん」
「ありがとう。身体には気を付けるんだぞ、ばあちゃん」
「…………巧!私は、瞳さんより、そして今よりもっと良い女になって、あなたよりももっともっとイケメンで育ちも良くてお金もある男を見つけるわ! 後で後悔しないでよね?」
「あぁ………朝香ならきっと引く手数多だ」
「うん……….きっと」