禁域―秘密の愛―【完】


「………ところで、先程、啓史と話をしていた件いつ収録されるんだ?」

「来週の火曜日です。 放送自体はは1ヶ月先のようなんですが」

そう言うと、桐谷 光は少し考え込んだような顔をした。

「………それでもし、君が優勝を取れば私が君に課した最大の課題を君はクリアしたことになる。………巧との事を考えても良いだろう」

「本当ですか………!?」

3年間、巧との事を一切口にしなかった桐谷 光が初めてその事について言及した。 それだけで巧にどんどん近付いていると思える………。

嬉しい………。 本当に嬉しい。

「ただし、優勝以外は認めない。 もう期限の3年もすぐそこまで迫っている。 ………これで落選したら巧とのことは無いと思いなさい」

先程とは一転して、低い声で忠告した桐谷 光に私は一瞬萎縮してしまった。

だけど………、ここまできたのだから。


勉強も料理も………努力して、し続けて巧との事だけを考えるだけで頑張れたのだから。


「大丈夫です。 絶対に私は優勝します」


ーーーー後は私自身に胸を張るだけだ。



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