禁域―秘密の愛―【完】
私は、もう一度席に座り取り乱した気持ちを立て直すためアイスティーを一口飲んだ。
「まぁ、安心しなよ。 もし巧君が、ナイスボインの女連れてきたら俺がぶん殴ってやるから。それはもう 躊躇わずにね」
「あはっ………、ありがとう」
「それより瞳は………聞けてないの?」
「えっ?何を?」
「何って………アテラ社との交渉の事だよ」
「あ………」
優斗にいきなりその話題を突かれ、私は言葉に詰まってしまった。
実は、巧にはアテラ社との交渉について私は一切、触れないことにしていた。
ただでさえ、困難な交渉であり、プレッシャーをかけたく無かったというのもあった。
だけど………
「………信じてるから」
「信じる………?」
「うん。 ーーーー私、 信じてるから。 巧が必ずアテラ社との交渉を成功させるって、信じてるから。 だから………何も聞かないの」
「でも、瞳………心配じゃないのか? 彼が、その………アテラ社の人間から攻撃されたかもしれないとか
「それは心配だよ。 だから、こまめに連絡を取るようにしてたの。 確かに………何度か身体に傷を負ってた事はあって、その時は大分心配したけれど………巧が笑ってたから。 あぁ、良かった。 大丈夫なんだって思った………」