禁域―秘密の愛―【完】




ーーーー食べる人の事を考える事。


愛ちゃんが私の料理を食べてくれる日は、薬剤師で一日中色んな薬と向き合う彼女の為に目に良いと言われる食材を使い料理をした。

かれんちゃんと藤咲君が来る日は………二人とも激務な病院勤務の為、身体の免疫を高める食材を使い料理をした。

特にかれんちゃんの身体が少しでも丈夫になるよう願いを込めて。

そして………巧が私の料理を食べる時はお弁当が主だった。

温かな手作りの家庭料理とは無縁だった彼に………少しでも、その美味しさを与えたくて得意なおかずを沢山入れた。

巧がそれを美味しいと幸せそうに言ってくれるのが………何より幸せだった。

だからこれからも、巧にたくさん私の料理を食べてもらいたい。

巧が幸せになる………料理の味を沢山探したいーーーー。

私の才能は………そういう風に使うんだ。

きっとこれからもーーーー。





ーーーーーーー


料理をし終わり、 審査員の方々が一通り料理を試食した。

そして、候補者の休憩と審査の時間も終わり………後は

「大変お待たせ致しました! それでは、審査の結果にうつりたいと思います!」

運命の時を待つだけーーーー。












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