禁域―秘密の愛―【完】
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「…………ッ」
次に………目覚めたのは、柔らかな朝日が私の目に当たった時だった。
「巧…………?」
昨日、隣で寝ていたはずの巧の姿はすでにそこに無く私は服を着るとリビングの方へ向かった。
すると、そこへ近づく度、段々とベーコンが焼けたような香ばしい香りが私を包み込んだ。
「巧………? 何やってーーーー、!」
「おはよう、瞳」
リビングに着くと、キッチンでスクランブルエッグとベーコンをお皿に盛り付けている巧の姿があった。
初めて見る………巧の料理をする姿。
今まで見た事がないその姿に私は一瞬その場で固まってしまった。
「どうした? そんなに驚いた顔して」
「いや、その………っ、巧、料理できたの?」
前に、愛ちゃんの家でお好み焼きを焼いた時に巧の料理のセンスの無さに驚いたものの今、バターにトースト、 ブロッコリーとトマトが入った洋風スープに、先程のスクランブルエッグとベーコンをきちんと用意している巧は手際よく朝食を作っていた。
「………瞳。お前、ストレートに失礼だな?」
そう言って、巧はクスクスと笑う。