禁域―秘密の愛―【完】
ーーーー桐生高校の休憩所。
そこで、私は初めて巧に告白され………キスをした。
初めて好きになった人と想いを通じあわせることができて凄く幸せだった場所………。
きっと、ずっと忘れる事なんてできない特別な場所。
でも………
「………今日は、日曜日だしあいてるかな?」
「あぁ………、そうだったな。 大丈夫じゃないか? きっと部活動をしている学生もいるだろう」
「あ、そっか………」
巧にそう言われ、私は納得した。
「行こう、瞳」
「巧………」
そんな風に巧に笑顔で誘われたら、断る理由なんてもちろんない。
「行く!」
ーーーー
心地よい風と依然として穏やかな晴天の中、手を繋ぎながら巧と私は桐生高校まで足を運んだ。
高校にこうして足を運ぶのは、卒業して以来だ。
「こうして来てみると、懐かしいな………」
「………あぁ、本当に」
巧と私は校門を見上げながら、しみじみと懐かしさに浸っていた。
「じゃあ………休憩所に行ってみるか」
「うんっ」
巧と私はそう言って顔を見合わせると更に桐生高校の中へと足を進めた。