禁域―秘密の愛―【完】
う………そ。
本当に………、本当に、これは夢ではないのだろうか?
巧が私に………プロポーズをしてるなんて………。
「…………ッ、あ」
あまりの衝撃に力が抜け、私はその場に座り込んだ。
「ーーーー瞳!?」
そんな私を巧は直ぐに支えてくれた。
「ご、ごめんね、巧………。 びっくりして力が抜けちゃった………」
「瞳………」
「夢………じゃないよね? 本当に………本当?」
「え?」
「…………本当に……….、私を巧のお嫁さんにしてくれるの………?」
私は巧の腕にしがみつきながら、その答えを高鳴る心臓の音を聴きながらに待つ。
そしてーーーー
「ーーーーあぁ。 瞳が俺で良いのなら………お前は俺のお嫁さんだ」
そう言って優しい瞳をし、微笑む巧を見て………私は、想いが抑えきれなくなり巧に抱きついた。
「っ、巧………! なるっ………! 私っ、あなたのお嫁さんになるっ………!」
私は今までにない嬉しさと、感動で涙を流していた。
「ありがとう………瞳」
「巧っ………」
ーーーーあぁ。 幸せ過ぎて………、このまま時が止まってしまえばいい。
そう思っていた時だったーーーー
『おめでとうーーーーーッ!!』