禁域―秘密の愛―【完】
「きゃ〜、気持ちいい!外に出るの久しぶり!」
かれんちゃんは、すごく穏やかな表情をしてそう言った。
「よかった!自然の中に囲まれると、エネルギーをもらえるよね」
「そうね。本当に今日は、気分がいいの。いつも、話せないことでも話せちゃいそうな………」
そう言うと、かれんちゃんは私を見つめた。
私は………その瞳に、思わずドキリと心臓が跳ね上がった。
ーーー何だろう。
この、かれんちゃんの刺すような………視線は。
気のせいかとも思ったけど………違う。
確かにどこか、彼女の視線に違和感を感じる。
「ねえ、瞳ちゃん」
「何………?」
「今日………、瞳ちゃんに相談があるの。誰にも言えない特別なこと。瞳ちゃんなら優しいし聞いてくれるかなって思って」
「相談………?」
一体、何だろうという私の疑問を汲み取ったかのように、かれんちゃんは
「………桐谷 巧君のこと」
そう、静かな口調で答えたーーー。