こちら、なんでも屋でございます【2】



「あら…きーちゃん、どうしたの?」
「ただいま、母さん。きーちゃんって呼ぶのはやめなよ」
「あら、きーちゃんはきーちゃんでしょう?で?今日は何の用??」
「父さんに話しがあるんだ。父さんはいるかい?」
「お父さんなら応接間にいるわよ」
「ありがとう、母さん」
「……きーちゃん、貴方っ」
「大丈夫、母さん」


俺は母さんを安心させるために笑顔を向ける。
しかし、逆にそれがあだとなったのか母さんは心配の表情を深める。
無理もない…これから俺は



死を覚悟でレインを救うのだから。





これには父さん、いや八神家の力が必要不可欠。




俺一人だと手も足も出ない。





ただ殺されるだけだ。






本当はもう戻ってはこないつもりだった





でもこれは…神が俺に与えた





試練だ。
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