こちら、なんでも屋でございます【2】



「誰が俺一人だって言った?」
「く、クソッ……せ、聖水だ、と!?」
「お前忘れてね?俺が…“狩人”だって事」
「く、クソッ!!!」
「メフィスト!?」
「…お前もここまでだって事だわ」
「る、ルシファー?」
「聖水如きで怖気づいたのか?…だからお前はカス野郎なんだよ」
「ルシファぁあああああ!!!」
「兄さん!!!遅れてごめん!」
「遅いよ、沙羅」
「強い結界が張られていて兄さんは閉鎖空間に閉じ込められていたんだ。少し入るのにてこずったけど…っ」
「…メフィスト、借りを返しに来た」
「…こ、こむ…すめ」
「お前に殺されかけたが…私があの程度で死ぬとでも??」
「な、なんなのよ!!!私、関係無いからっ!!」
「ま、待て!!リリス!!」
「大丈夫、兄さん。リリスは俺が狩る」


この時、沙羅の目が金色に染まっていた。


「あぁ…まかせた」
「ハッ、久々だから興奮してきたねぇ…」


狩人は一度本気を出すと止まらない。
俺はそんな沙羅が少し怖い。
ま、でも…今の俺の敵は…コイツだ。





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