眠り姫はひだまりで【番外編】
「…そ、そうだったの…」
色葉はひどく驚いた顔をしたけれど、すぐに「で、でもね」と慌てたように話し始めた。
「ミオ、今のままでも充分可愛いよ。優しいし綺麗だし、別に好みにドンピシャじゃなくても…」
…色葉の優しさが身に染みる…
けど、あたしはあんまりにもふんわりからかけ離れすぎてる。
過去の彼氏も、『サバサバしすぎで冷たく感じる』なんて言って振られたことすらあるんだから。
「…ありがと、色葉…けど、あたしはもうちょっと女の子らしくするべきなのかも…」
あたしの言葉に、色葉は「別にいーのに」と眉を下げた。
…よし。
あたしはもう一度鏡を見た。
…黒髪、ストレート。
身長も顔立ちももうどうしようもないけど、髪なら。
「…色葉。あたし、髪巻くわ」
「ええっ!?」
予想外の反応に、今度はあたしが驚く。
そんなに驚く?と色葉を見ると、彼女は「あ、いや」と何やらうろたえはじめた。