眠り姫はひだまりで【番外編】
…え?
今、なんとおっしゃいました、お嬢さん方。
『調子のってんじゃねーよ、ブス』?
…や、ブスは、まあ、ハイ、すんませんとしか言いようがないんだけど。
……ちょーし、のってんじゃねーよ…?
「色葉ー?どーしたのー?」
ミオが、おーいと私の顔の前で手を振る。
けれど私の脳内にはさっきの言葉が木霊していて、離れない。
…調子………
のってちゃ悪いですかぁぁあ!!
いいじゃん、いいじゃん!?
彼氏に誕生日の放課後一緒に帰ろうって言われて、浮かれてちゃいけないの!?
私の人権は!?ねえ人権は!?
「私だって人間なんだぁぁ!」
「どうした色葉ぁー!!」
私とミオの絶叫と、四限目開始のチャイムが、重なった。
*
…多分、昨日の放課後の、アレだよね。
彼女たちは、あのときあの場に居合わせてたんだろうな。