【短編】あなたの隣で目覚められたら。



「ちょっと、これ、どういうこと?」




「え?あぁ、香織さんが可愛くて我慢できませんでした。」


てへっ、とでも効果音が付きそうな可愛い笑顔でさらっと言われてもね…




「どうするのこれ。服じゃ隠れないし髪でも隠れないよ…」



今日明日で消えるようなものでもないし。


月曜日会社に行くのが一気に憂鬱になった。




「もう…なんでこんな…。」


思わず愚痴をこぼしてしまう。
仕方ないと思う。
誰だってこうなるよね。



「好きだからです。」



「…へ?」



「俺、香織さんのことが好きなんです。」




「はっ?…だってさ、この前まで彼女いたじゃん。気が変わるの早すぎだって。」





「早くないです。てかそもそも俺、彼女いません。」



…気が遠くなりそうだった。

この子は何を言っているのかな?




「え、彼女にフラれて落ち込んでたんじゃなかったの?」



「フラれてません。落ち込んでたのは本当のことですけど。」




…意味が分からない。
誰か、私に説明してください。




「俺は…ずっと、香織さんのことが好きです。入社したての頃から。」




< 14 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop