flowergirls library Ⅱ
それに比べて、僕は・・・・。
「お前、何で死にたいのさ?」
「なんで・・・・ですか・・・・そうですね・・・・」
言っても良いのだろうか。
言わない方が良いのではないか。
「うぅ・・・・」
「何?」
「その・・・・ですね・・・・」
あー・・・・うー・・・・
「さっさと言えっ!」
・・・・仕方ない。もしかしたら、死ぬのを手伝ってくれるかもだし・・・・。
「実は、僕、ある種の生まれ変わりなんだそうです。・・・・そのため、誰かの手にわたる前に死ねと言うわけです」
あーあ、言っちゃった。
「・・・・何その理由」
「・・・・いや、ですから」
「何だよ。そんな理由で簡単に命を落とそうとしてんのかよ」
ゾワッ
何?この寒気。
「そうだ、それ壊そう」
何その『そうだ、旅に出よう』みたいなノリは
「・・・・いや、駄目ですよ?壊したら」
「だってお前・・・・」
「大丈夫ですから。壊さないで下さい。あそこには僕の居場所は無いですから」
「だって・・・・」
ズキンッ
「うっ!あっ!」
「蒼?」
突然の痛みが僕を襲う。
「あっ!ううっ!」
「おい!蒼!蒼!」
そして、僕の意識はとぎれた。