flowergirls library Ⅱ
「まず、蒼はどうして死のうとしてたか。本人から聞いたでしょ?」
確か、蒼は、
「『自分は何かの生まれ変わりで、他の人の手に渡る位なら・・・・』です」
藍斗はにっこり笑った。
「excellent!そうです!蒼は基本的、お人好しです。なんと言っても旅にでた理由が『自分の死体を片して貰ったり、自分のせいで他の人の手を汚さないため』なんです!」
「・・・・」
確かに蒼らしい。
ほんの少ししか関わってないけどわ何となく分かる気がする。
そもそも、俺の話を信じて、一緒に出国する人はそうそういない。
蒼は無知すぎる。
ほとんどの人は、あそこの情報を持っており、
町の人とは話さない。
「思い当たる節がある様ですね。・・・・それでは
・・・・復習が終わったところで・・・・本題に入りましょうか」
ニッコリ笑った。
「えー、最初に言っておき、ます、が、蒼は生まれ変わりではありません」
生まれ変わりではない?
「彼は世界の時。そのものなのです!」
世界の時?
「はい。人間にも時間があるのと同じモノなん
です!」
藍斗はバッと両手を広げた。