flowergirls library Ⅱ
A-530side
「蒼!蒼!しっかりしろ!蒼!」
突然、気を失った蒼に向かって何度も呼び掛ける。
「うっ・・・・」
「蒼!大丈夫か?」
「・・・・誰だよ、お前」
「は?俺だよ。A-530だよ!」
「エーゴーサンマル?なんだ?その名前?」
「・・・・お前こそ誰だよ」
「・・・・あぁ、オレ?オレはこいつを守る為に存在するっつったら納得するのか?」
「・・・・なんとなく。名前とかないのか?」
「オレは一樹(イッキ)。どーぞ、好きに呼んで下さいなーっと」
随分と上から目線だ。
「所で、A-530。こいつのこと、頼むぜ。
ぜってー殺すなよ?」
「何でお前にそんなことを?」
「こいつが死ぬとめんどーだ。詳しく聞くなら変わるぜ?」
「・・・・お前、一人じゃないのか?」
「あぁ、そうだ。料理担当の涼(リョウ)。知識分野担当の藍斗(アイト)。そして、戦闘担当のオレ」
「・・・・怪我したとき、誰が手当してる?」
「・・・・僕ッスよ!」
がらりと雰囲気が変わった。
「僕は涼ッス!宜しくッス♪」
「あぁ、じゃ、頭脳が良い奴は?」
「俺だ。初めまして。藍斗だ。宜しく」
「あぁ、宜しく」
また変わった。
「君の質問に答えよう。蒼が死んでしまうと世界の時間が止まってしまうんだ」
世界の時間が?