flowergirls library Ⅱ

A-530side

「蒼!蒼!しっかりしろ!蒼!」

突然、気を失った蒼に向かって何度も呼び掛ける。

「うっ・・・・」

「蒼!大丈夫か?」

「・・・・誰だよ、お前」

「は?俺だよ。A-530だよ!」

「エーゴーサンマル?なんだ?その名前?」

「・・・・お前こそ誰だよ」

「・・・・あぁ、オレ?オレはこいつを守る為に存在するっつったら納得するのか?」

「・・・・なんとなく。名前とかないのか?」

「オレは一樹(イッキ)。どーぞ、好きに呼んで下さいなーっと」

随分と上から目線だ。

「所で、A-530。こいつのこと、頼むぜ。
ぜってー殺すなよ?」

「何でお前にそんなことを?」

「こいつが死ぬとめんどーだ。詳しく聞くなら変わるぜ?」

「・・・・お前、一人じゃないのか?」

「あぁ、そうだ。料理担当の涼(リョウ)。知識分野担当の藍斗(アイト)。そして、戦闘担当のオレ」

「・・・・怪我したとき、誰が手当してる?」

「・・・・僕ッスよ!」

がらりと雰囲気が変わった。

「僕は涼ッス!宜しくッス♪」

「あぁ、じゃ、頭脳が良い奴は?」

「俺だ。初めまして。藍斗だ。宜しく」

「あぁ、宜しく」

また変わった。

「君の質問に答えよう。蒼が死んでしまうと世界の時間が止まってしまうんだ」

世界の時間が?












< 14 / 174 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop