二番目の女。
「修平と飲んでる時だったんだけど…」


『はい』





「オモチャ見つけた。とか言って笑っててさ」




『っ』






「丁度おつまみの胡桃食べながらさ、胡桃ー胡桃ー

とか言ってたんだよ」




『…』





「さすがに俺も酔ってると思っててさ、適当に言ったのかなーって思ってたけど…」



『…、』




「まさか彩海ちゃんの妹だとは、思わなかったよ」



『そう、なんですか』



「えっと…それ、くらいかな」



そうやって言う彼に、まだ私の事を言ったんだな。という事は分かったけど、
私の事を思ってか、言わない彼に


『わかりました』


とだけ返して少し離れたソファーに座った。
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