二番目の女。
『やめとけ、とは?』

喉がカラカラする

酸素も、水分も足りない



こんな質問したって、答えは分かってる


「…修平の事」

『…』



「まあ、深入りする気はねぇけどさ…」

『…』





「傷つくのは誰なのかなんて、自分でもわかるんじゃないの?」


『っ』


彼の言葉は正論だった



分かってる


今もこうやって姉の彩海と会っていると知ると嫉妬してしまう

修平さんは必ず彩海といる時、彩海と会う時にメール一本送ってくる。



〔彩海と飲み中~〕

〔彩海とのチュープリ〕

〔彩海可愛い〕

〔彩海とヤるから帰ってこないで〕

…とか


修平さんは意地悪だ

平気で私を傷つける


その傷を…修平さんは自ら癒す

自ら傷つけ、自ら戻す



……これの繰り返し
< 12 / 179 >

この作品をシェア

pagetop