二番目の女。



『有難う…武』


素直に気持ちを伝えると武はゆっくりと微笑んだ





「んで、さっきの続きだけど」



『…ん?』



さっきのって…電話の?





「俺のとこにしばらくいるってことで、いいの?」




『―あ、うん…!武が、いいなら』



下を向きながら言うと、またその大きな手でゆっくりと頭を撫でながら




「――ずっとここにいても、いいよ」


と、笑いかけてくれた








――この時、私は修平さんの事なんてこれっぽっちも思い出さなかった
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