二番目の女。


他愛もない話をしたり、テレビを見たり



テーブルの上に置いてあったお菓子もいつの間にかなくなっていた






時計をチラリ、と見ると9時30分






「わ、もうこんな時間!ゴメンな?でもなんもないから買いに行っていいかな?」




私に気付かってか買いに行こうといっていたのに一人で立ち上がった武に私も立ち上がった



『私も行く』



「分かった」




武の車に乗り込んで向かったのは近くの大きい薬局


といっても閉店が11時だったらしく客数はそんなに無かった



「化粧品とか、忘れたものあったら適当にカゴ入れちゃって」



『え!でも…』


確かに、私は化粧品をほとんど持ってくるのを忘れてしまった






「大丈夫、早く」



『でもお金…』




「いーいーから!な?」


とゴリ押しの武に負けて


私は化粧品売り場に、武は飲み物や食材売り場に向かった




化粧落としから洗顔料、化粧水までカゴに突っ込んだ



今度家に戻った時に武に返せばいいか、と思ったから










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