二番目の女。




『お邪魔します』


荷物を1つ持って武の部屋に足を運んだ




「お邪魔しますじゃなくて、ただいまでしょ?」


クスクス、優しく笑う武にドキドキしつつ席に座った






ん、と飲み物を差し出す武に有難うと返して受け取った




「お茶しかないけど、やっぱあとで買い物とか行こうか、一緒に」




"一緒に"を強調してくる武に分かった、と返して二人でテレビを見た




「――あ、明日は仕事なんだよね」






ポツリ、と話し出す武に耳を傾けた




『何の仕事してるの?』





「ショップ店員、ってやつ?」


クスッと笑う武に、ああ、武はかっこいいしオシャレさんだしなあ、と納得できた



あの雑誌でポーズを決めてる武を思い出す




どんどん武がカッコよく見える――…






「今日は休みだったんだ。明日は午後1時からラストの10時までだから」


わしゃわしゃと頭をかいて、メンドクサ、と言う武に頑張れと声をかけると渋々頷いた




「隣町の大型モールあるじゃん?そこの3階にあるんだよね」


元々友達の少ない私は数回しか行ったことないけど知ってる



何より、1人で洋服を買いに行くことが多い



そして、3階はメンズショップが集まるところだ






『そうなんだ…私も行ったことあるよ』

と返すと



「じゃあ傷治ったらそこにデート行こっか」


優しく笑う武に、笑って頷いた





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