二番目の女。
「お帰り、彩海」
「…修平、胡桃の部屋に今いたよね?」
「今なんか、胡桃"ちゃん"の恋の相談乗っててさー」
「ああ、そうなんだぁー
修平とられたかと思ったぁ!」
「…彩海、そういう冗談やめろよー」
「へへッ!ところで…何時ごろ来たの?」
「んー、ついさっき つうか、彩海こそどうしたんだよ」
「えー、ちょっとコンビニ行っててー」
「ふーん…そうなんだ?」
「え、うん…ところで、昨日の夜は?」
「俺うっかりしてて眠っててさー家で!」
「あぁ…そぉなのー?私ね、ずっと家で待ってたんだよ!」
「家ってココで?」
「うんーっ…修平が、忘れちゃったかと思って…グズッ」
「彩海、わりぃ……」
すぐ壁の隣で、嘘をつきなく姉と、嘘を知ってて受け止める修平さんの声が聞こえた。
『…、』
彩海の嘘ツキ
修平さんの嘘ツキ
決して彩海は家に帰ってこなかった
修平さんは家にいた
そして、分かった事がある
彩海は他に、男がいる
修平さんはそれを知っている
でも…、彩海の事が好きなんだ