二番目の女。
『ああ…うん』


「え、何聞いたの?私も混ぜてよー」


ぷう、と頬を膨らませる彩海は、どうみたって21歳には見えないぐらいのギャップがある

綺麗なのに、可愛い事をする


男はきっとこういう所が好きなんだろうなあ…


『えっと…、』


「え、本当に私に言えないの!?」


『いやー…』



何て言おう

適当に考えて

あ、いい事考えた
と声を漏らした



『えっとね…』


「うん」


『彼氏の他に最近気になる人ができちゃって…』


「わぉ!」


『ちょっと、近付けた気が…してね。

今の彼氏とは、別れようかと…』



まあこれは軽く事実だ


気になっていて、近づけた気がして


でも、彩海をおくるまえに"彼氏一筋"と言っていた癖にこうも簡単に変わっても彩海は不思議とも何も言わない

多分、あんまり私の話を聞いていなかったんだろう


「胡桃はー、その人の事好きなの?」

彩海は興味津々に私に聞く


ちらり、修平さんを見ると興味なさそうにパンを食べていた



『気になってる、ってだけで…まだ、好きじゃないの、かな』



「そうなんだぁー!!私、応援するからね?」


『…ありがと』


「付き合えるといいね!」



そうなると、修平さんと彩海が別れてしまう事になるんだけどなあ…



『うん』


とだけ返しといた
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