二番目の女。
ご飯を食べて、修平さんはバイトだからと言って家を出た


修平さんは彩海の1コ年上の22歳
バイトが同じで知り合って
修平さんの猛アプローチで付き合ったらしい

…ということは、二人は同じバイト

同じ時間がたくさんあるんだな



『彩海、今日バイト?』


「んー、違うよ」


彩海は修平さんがいなくなると「ぁ」とか「ぉ」とか少し媚びた声を出すのをやめる

だけど可愛い所もいっぱいある


『じゃあ食器洗うね』


「ありがと!」



食器は月交代で洗っている


リビングは自然と出したら片す、その習慣が身についていたから得に汚れる事もない



私と彩海はマンションで二人暮らしだけど、家賃は親が払っている

親は海外にも時々飛び回るくらい仕事が忙しく、いちいちついて行ったらキリがないし、なんせ私は今高校3年生
…といっても、週3日の私立

私が高2、彩海が20歳の4月に二人暮らしが始まった。
それから、お互い喧嘩もあったけど今はなんだかんだ言ってうまくいっている

高校の友達?
そういう分類の人達とも仲良くできている、つもり

でも、結構上辺な所もあって深入りはあんまりしたくない
秘密事がばれた時、疑われるが面倒だし、ちょっと話して秘密事みたいのは聞かない程度が一番丁度いい



「…胡桃さ」

昨日の分の食器も洗いながら


『んー?』と返した



「私が昨日帰ってこなかったこと、気付いた?」


『知ら―あっ!!!』

―知らない


そう返そうとしたものの、食器が手から落ちて割れた


『…、知らないよお…』


最近勉強疲れちゃってー…、なんてごまかしながら割れた欠片を拾う
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