二番目の女。

「…知ってたかあ…」


はあ、と小さくため息を吐いた姉



『…いや、知らないよー帰ってきてなかったの?』

誤魔化す私



「いいよ、胡桃


知ってたでしょ?


動揺しすぎだって」



胡桃はすぐに出ちゃうから秘密事は無理だねー、なんて笑いながら一緒に欠片を拾ってくれた



『…ん、ごめん』


「なんであやまるの?!…バイトの人との飲み会が長引いちゃったんだ」


…待って



修平さんと彩海は同じバイトだ



実際の所、彩海は修平さんにバイトの人と…ってメールしてないのかもしれない



でも、そうメールをおくってたとしたら、矛盾してる



『修平さんは?』


そう聞いたとき、欠片を拾う彩海の手から欠片が落ちた


動揺、してる
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