二番目の女。
頭に修平の言葉を思い出した


禁断の関係――か…



「修平、ウチの事見てるぅ!?」


「あ…、」


目の前のたれぱんだなんて、考えてなかった


行為が終わったあと、女はつまらなさそうな顔をして、机の上に1万円を置いてから


「ウチ、帰る!」

と言い始める有様



「お、そっか」

1万円をとり、女の顔を見た




「…ウチ悲しかったよぉ…。でも、武、調子悪かったんだよね」



「え?」
調子なんて、悪くねーけどな…


なんて思いつつ、"ああ"と返しておいた



「だょね!ウチ、気付いてた…武に無理させてたなって。武、またシよ?ウチ、また待ってるからさっ!」

なんて女は言って、外を出て行った




ふう、名前も分からない女だったけど、取りに行くのは明日でいいし、何より寝る場所があるしな



そう思い、シャワーを浴びて眠りについた
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