二番目の女。
それから、俺も眠りにつき、次の日家に帰った


家についた時、気付く



「…鍵が、ない」


修平の家においてきたんだ、最悪


なんて思いつつ、修平の家に戻ろうとした



だけど――、


「武、待ってたんだよっ!」


ああ…

修平から流れてきた女は俺を少し睨みながら言った


「…、」


待ってたんだよ、って言われても約束の"や"の文字もしていない。


「武ぅ…、早く家、いれてよぉ…」

高いヒールに濃い化粧垂れパンダみたいな女

いや、俺名前覚えてねーんだけどな…


困ったようにぽりぽり頭をかいた

いれてっていう前に、家に入れねーんだよな


「武ぅ?」

「わりい、残念だけど鍵ねーから家に入れなねーよ」

「もぉ…ウチの事追い出そうとしてるんでしょ?」

「いや、マジだから…」

早く帰んねーかな…

なんて思ってみると、女は財布を見て


「じゃあ、ラブホ行こっ」

「はあ?」


たれぱんだ、大丈夫か…


「ウチが奢るし!ねえ、行こぉよー」

俺の腕をぶんぶんとしてくる女にはぁ、と溜息をしてから


いいよ、と答えた
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