二番目の女。
相変わらず彼女の寝息は聞こえてこない
真っ暗の部屋で、彼女の表情すら受け取れねえ…
つうか、髪の毛濡れてる時とか、ご飯食べてる所とか、TV見て少し微笑む所とか…
フェロモンただ漏れじゃねーか…
ちょっと下半身がムズムズしたけど、俺は平然を保った
もしここで他の女みたいに体の関係を求めたら、ここで終わる気がする――…
生き殺しなきもするけど、俺は彼女と少しでもいればいいかな――
なんて気がして
サイレントにしてる携帯が布団の中で光った
送り主はベットに寝てる彼女が好きな人で
〔アイツに、何かした?〕
「…」
修平なんだよ…
彩海ちゃんと一緒にいるんじゃねーのかよ
何、心配してんの
本当自分しか見てねーな…なんて少し半笑いした
修平がこの事を知ってるのはラブホから胡桃を救出した時で
修平の家に向かったとき、修平に電話をかけた。