スレイブプリンセス

すると、すぐにラスフォールは口を開いた。

あの不適な笑みをしながら。

「お前は知らないのか?この世界の伝説のことを。」

「伝説??」

彼は頷く。

「そうだ。”アダム”と”イヴ”はこの世界を作った張本人だ。」

それを聞いて私は目を丸くした。

「嘘…。」

この世界を作ったのは随分と前の昔の事でしょう?

記憶がない私でもわかるわ…。

なら、なぜ今ここに”アダム”と”イヴ”がいるの?

「嘘じゃない。だろ?アダム?」

ラスフォールがそうアダムに問いかける。

アダムは否定はせず、答えはしなかった。

「黙ってるってことはそういうことだろ?」

「なぜ、”アダム”や”イヴ”がここに存在するの?」

私の頭の中がごちゃごちゃに混乱してくる。

「それはお前のアダムに聞いてみたらどうなんだ?お前の言うことならアダムは聞きそうだからな?」

私の…アダム…?

どういうこと…?

ますますわからなくなる。

「ねぇ…アダム…?どういうことなの?私たちがもし”アダム”と”イヴ”だとしたら、なぜ死んでないでここにいるの?」

私はアダムにそう聞く。


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