危険なキス
 
《それよりも、体、大丈夫か?》
「え?」
《初めてだったんだろ》
「…っ」


ストレートにそう言われて、言葉に詰まった。

初めてとか、一切言わなかったけど、やっぱりわかっちゃうものなんだ……。


《でもその分、忘れられただろ?片想いのやつのこと》

「そ、れは……だけど今は、先生のことでいっぱいいっぱいですっ」

《それは愛の告白?》

「ちがっ……」


慌てて否定するあたしに、先生は面白そうに笑っていた。
 
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