危険なキス
 
振り返ると、そこには仮面のかぶった先生じゃなく、あたしだけが知っている意地悪な顔でほくそ笑む先生。

あたしは先生をキッと睨んだ。


「先生には関係な……っ!!」


これ以上、言葉を続けることは出来なかった。


あたしの唇は、再び先生の唇によって塞がれていたから…。


「……っ…」


先生は唇を離すと、至近距離のままあたしを見つめる。


「そんなんで泣きそうになってんじゃねぇよ」
 
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