危険なキス
20章 一緒にしないで
 
どうすれば、先生は分かってくれるだろうか。

どうすれば、うまくこの想い、伝わってくれるだろうか。


散々悩んだけど、うまい答えは見つからなくて、結局朝を迎えた。


だけどいろいろ悩んだ結果、分かったことがあった。


あたしに嫌がらせをしている人たち。
最初は別のクラスの人や、学年の違う人かと思った。

自分のクラスは、湯浅先生がうまく丸め込んだと思っていたので、みんな納得していると……。


だけど隠された靴。

下駄箱の場所を知っているということは、自分のクラスの人間が一番疑わしいんじゃないかと……。


学年が違う人はもちろんのこと、ほかのクラスの人ですら分からない。

クラスによっては、右から出席版順のところもあるし、左からもある。
はたまた、そんなの関係なしに、友達同士交換している人もいる。


となれば、
毎日見慣れている自分のクラスを疑うのが一番近い。


その答えにたどり着いた。
 
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