危険なキス
(忘れるまでシテやろうか?)
(……結構です)
(なんだ)
あたしの返答なんか分かっていたのか、先生は意地悪く笑うとベッドから出た。
(そろそろ、母親帰ってくんだろ?服だけ着とけ)
(あ、うん……)
あたしは、けだるい体をなんとか起こし、制服ではなく、パーカーとジーンズを身に着けた。
(ったく、またそうやって、色気のねーやつにする……)
(なんだっていいじゃないですか。ガキに興味ないんでしょ?)
(そうだな。でも……)
(体は意外と大人だったな)