闇に咲き誇る桜
土方に連れられて、近藤さんの部屋へ続いているであろう長い廊下を歩いていると、突然振り返った。
土「お前さっき言ってたことに偽りはないな?」
そう聞きながら、鋭い視線が真実を見極めようと睨みつけてくる。
全て本当のことを話すわけないだろ?
この手の嘘は得意なんだよね。
でも不思議だ・・・。
そんな嘘も、ここでは罪悪感にさいなまれる。
俺は偽りの中で生きてきたようなものなのに。
・・・それでも、本当のことを話すわけにはいかない・・・。
夜「はい。すべて真実です。」
すると土方は、ほっとしたように少しだけ目元を和らげたため、すごく驚いた。
他の人なら気づかないかもしれないほどの小さな変化・・・
それだけでも十分わかった。
ああ、この人は本来とても優しい人なんだな・・・
*