君が好きだから嘘をつく
「今は彼氏とか好きな人いるの?」
「彼氏は働いてからいないけど、好きな人はいるよ」
なんとなく恥ずかしくて視線がずれてしまう。
「へ~どんな人?」
「入社した時から1番仲のいい男友達。本当はね、英輔に振られた後もう男友達は好きにならない、好きと思ったら絶対に友達にならないようにしてきたの。好きな人は健吾って言うんだけど、健吾の事は入社してすぐ好きになったけど、彼女がいたの。でも諦められなくて・・友達になっちゃった、親友に」
「そっか・・そんなに長く好きなんだ。でも彼女いるから告白しないのか?」
少し驚いた顔で私の恋愛話に答えてくる。
5年も片思いだもの、驚くよね。
「彼女とは少し経って別れちゃったの。でも私は相談に乗ったり励ましたりしていたから、そんなことしているうちに健吾にとって女友達に定着しちゃたの。好きなんてもう言えなくてさ。そしたら最近健吾に好きな子できちゃってさ、今はその相談に乗ったり応援しちゃってる」
今の状況を話したら英輔は寂しそうな顔になった。
「やっぱり俺があんなこと言ったからかな?」
「ううん、違う」
本当はそれが一番気にしていたことだけど、英輔にはそう思って欲しくなくてばれるとわかっていながら否定した。
「でも俺が楓の気持ちの根本を作ってしまったんだと思うよ。ごめんな・・。でもさ楓、5年間もそばにいて過ごしてきたんだろう?きっと楓の良さをちゃんと分かっていると思うよ。その人に好きな人がいるかもしれないけど、楓も少しでも気持ちを見せてもいいんじゃないかな?伝えたら感じることあるかもしれないよ?」
「でも怖いの、健吾のこと失うのが。友達って立場まで失いそうで。最近ね、ちょっと行き詰まっちゃっていろんなこと迷ってる」
素直に思っていることが言えた。
好きでいること、悩んでいること、この先諦めなければいけないのかもという迷い。それを英輔に話すことができた。
「楓、本当に恋しているんだな。からかっているわけじゃないよ。楓もっと自信持ったほうがいいよ、10年振りに会ってスゲー綺麗になっていてビックリした」
「は?」
「本当だよ。式場で楓見て驚いたけど、2次会始まって、何人もお前のそばに来ただろう?それだけ魅力があるってことだよ。見た目だけじゃない、さっきも言ったけど5年もお前がそばにいた男なら楓の良さは分かっているはず。でもその人は自分の気持ちに気付いていない可能性もあるだろ?楓の気持ちも気付いてないのかもしれないし」
「でも・・」
「楓、少し位自信持てよ」
説得するように言ってくれる。
何か嘘みたい、恋の相談するなんて。
「自信かぁ、ないな」
私が呟くと英輔は苦笑した。
「彼氏は働いてからいないけど、好きな人はいるよ」
なんとなく恥ずかしくて視線がずれてしまう。
「へ~どんな人?」
「入社した時から1番仲のいい男友達。本当はね、英輔に振られた後もう男友達は好きにならない、好きと思ったら絶対に友達にならないようにしてきたの。好きな人は健吾って言うんだけど、健吾の事は入社してすぐ好きになったけど、彼女がいたの。でも諦められなくて・・友達になっちゃった、親友に」
「そっか・・そんなに長く好きなんだ。でも彼女いるから告白しないのか?」
少し驚いた顔で私の恋愛話に答えてくる。
5年も片思いだもの、驚くよね。
「彼女とは少し経って別れちゃったの。でも私は相談に乗ったり励ましたりしていたから、そんなことしているうちに健吾にとって女友達に定着しちゃたの。好きなんてもう言えなくてさ。そしたら最近健吾に好きな子できちゃってさ、今はその相談に乗ったり応援しちゃってる」
今の状況を話したら英輔は寂しそうな顔になった。
「やっぱり俺があんなこと言ったからかな?」
「ううん、違う」
本当はそれが一番気にしていたことだけど、英輔にはそう思って欲しくなくてばれるとわかっていながら否定した。
「でも俺が楓の気持ちの根本を作ってしまったんだと思うよ。ごめんな・・。でもさ楓、5年間もそばにいて過ごしてきたんだろう?きっと楓の良さをちゃんと分かっていると思うよ。その人に好きな人がいるかもしれないけど、楓も少しでも気持ちを見せてもいいんじゃないかな?伝えたら感じることあるかもしれないよ?」
「でも怖いの、健吾のこと失うのが。友達って立場まで失いそうで。最近ね、ちょっと行き詰まっちゃっていろんなこと迷ってる」
素直に思っていることが言えた。
好きでいること、悩んでいること、この先諦めなければいけないのかもという迷い。それを英輔に話すことができた。
「楓、本当に恋しているんだな。からかっているわけじゃないよ。楓もっと自信持ったほうがいいよ、10年振りに会ってスゲー綺麗になっていてビックリした」
「は?」
「本当だよ。式場で楓見て驚いたけど、2次会始まって、何人もお前のそばに来ただろう?それだけ魅力があるってことだよ。見た目だけじゃない、さっきも言ったけど5年もお前がそばにいた男なら楓の良さは分かっているはず。でもその人は自分の気持ちに気付いていない可能性もあるだろ?楓の気持ちも気付いてないのかもしれないし」
「でも・・」
「楓、少し位自信持てよ」
説得するように言ってくれる。
何か嘘みたい、恋の相談するなんて。
「自信かぁ、ないな」
私が呟くと英輔は苦笑した。