ピノキオとダンスのレビュー一覧
5.0
満たされない想いと幸せの記憶
心震える恐怖と平安の日々
今、この世界で平凡な毎日を送る私にとって
そのどれもが現実であるとしたら
彼氏に振られたくらいなんてこと無いじゃない!
パラレルワールド
時空の概念を越えた魂の記憶
木の人形だったピノキオに命が宿った瞬間
そこにパラレルワールドへの扉が開かれた!
次々と開かれる扉の中に
パラレルワールドで暮らす別の自分の姿を見る
どれも私
それは時空を超えた魂の体験
全ての世界はそれでもどこかで繋がっている?
そして最後に魂は何処へいくの?
いつもとは違うしっとりとした語り口で
淡々と進む展開に思わず引き込まれてしまいました
ピノキオとダンス
くるくると回るその光景に
二人で巡ってきた命の記憶が重なって
自分を取り巻く関係性に
深く深く気付かされました♪
主人公がどんな不思議でも受け入れられる無垢な子供であったなら、ピノキオは生きたまま、色んな場所に連れていってくれたのかもしれないなぁ、と思いました。
だけど自分を大切にしてくれる大人の千沙には、捨てられない現在(いま)と現実(リアル)があって。
そして彼女はそのせいで寂しそうで。
命を与えられた時間はほんの少し。
ピノキオとダンス。
思わず口に出したくなるこのタイトル通り、くるりくるりと回る不思議なこの世界を、楽しんでください。
明紫さんってやっぱりすごいな。
改めてそう思いました。
幼い頃から大切にしていた
人形との奇跡の一夜を
いつもの作者とは一味違う
しっとりとした形で
書き上げられています。
物語はピノキオと名付けたお人形ですが
その存在は様々な形で
全ての人にいるのかも。
例えばそれは貝殻であったり
それは一冊の本であったり……
大切な何か……
選択権は『私』
望む世界も
望まない世界も
隣り合わせの
ここはパラレルワールド
是非、一読を。