神の戯れ


戦う意志など無い事を伝える為少女に近づいたアスラ。

手を伸ばせば触れる事が可能となる位置まで距離を縮めたその時、背を向けていた少女は振り返る。



 「なっ!?」


不気味に上がる口角。
何が可笑しいのかクスリと少女は笑う。


危険を感じ後退を試みるが身体が動かない。

見下ろせば、彼の脚は凍り付き身動きの取れない状況となっていた。




 「くっ……」


一瞬の出来事に焦る中、前方に居た少女は雪のように溶けて消え去る。


それと同時に揺れる地面。


身動きの取れないアスラを雪崩が襲う。









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