鈍感な恋
「関本?」


「あぁっ、何?」


つい昔のことを考えててボーッとしてしまってた。



「もう暗いから一緒帰んない?送るッ」



「いーよ。大丈夫だから。」



「いーから!ほらッ、早くしろよなッ!」


そういって志田は教室のドアの方まで早足で迎う。



周りを見るともう誰もおらず、皆帰っているんだと言うことに気付いた。



「だから良いって・・・」


「あと8秒で電気消すかんなー♪」


「は?ちょっ、何勝手に・・・」



「8、7・・・」



「あーもう!分かったからッ!!消すなッ!」



結局、消されたら困るので、焦って準備しておいた鞄を手に取り、教室を出てしまい、



「じゃ、帰るかッ」

と満足げに言う志田にのペースに乗せられ、一緒に帰ることになった。
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