鈍感な恋
外はすでに暗くなっていて、グラウンドや体育館で部活をしてる人以外に人の姿はなかった。

そんな中、私は咲からもらった棒つきキャンディーを舐めながら志田の横を歩いた。


静かで、志田と私の歩く音だけが響いた。



「やっぱ一緒に帰って正解だったな」


志田は納得したようにそう言うと、私の方を向き、
「なッ!」とニカッと笑いながら同意を求めてきた。
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