鈍感な恋
少し、沈黙が続いた。



その沈黙を破ったのは志田だった。




「それ、旨い?」


さっきからずっと舐めてる棒つきキャンディーを見つめながら、不思議そうに志田が聞いてきた。



「旨いんじゃない?」


ホントは凄く美味しいんだけど、なんとなく、素直に答えたくなくて意地悪く答えた。



「へぇー。俺は甘いの苦手だから分かんねぇや」



またニカッと笑いながら答える志田の笑顔がまた可愛く見えてしまった。



今日の私は変だ。


そんな言葉が頭に浮かんだ。


自問自答(?)をしながらも志田の言葉に返事をする。
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