おひとり様の私が恋!?



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―――


「うわわ!白羽さん!?」

「ご、ごめん。こんなの初めてだから‥ビックリして。」
 驚く真田さんの声に走っていた足を止めた。


「もう!仕方ないですね~!!だけど、夏樹さんが女性客に連絡先を渡すなんて、初めて見ました!」

 「ありえないですよ、普通!!」

興奮したように話す真田さんを見て思わず驚いた。

「そ、そうなの‥?」

「はい!有り得ません!普段の夏樹さんでは考えられないですから!」

目を輝かせて力説する真田さんにポカンとするしかなかった。


  だって信じられないじゃない‥あんなにお洒落でカッコイイ人が私にアドレス渡すだなんて‥!

し、しかも!会いたいとか‥!

段々と実感がわいてきて顔が赤くなるのが自分でも分かった。


そんな私を見た真田さんはニヤリと笑い、

「あれくらいで赤くなってちゃダメですよ?今からホストクラブに行くんですから♪」


「しかも樺碕真那斗(かざき まなと)さんに会うんですから!気合い入れなきゃ倒れちゃいますよ?」

「やっぱり私、無理!さっきので胸いっぱいお腹いっぱいとなんだけど‥ね?」

どうにか行くのを断ろうとする私の手を掴み今度は真田さんが私を引っ張って歩き出した。

「ダメです!今更断らないでくださ~い!!」

「えぇーー!?」


こうして結局断る事も出来ず、

ホストクラブに来てしまったのだった。

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