ドレミで愛を奏でよう
「そろそろ戻ろう」


さすがにまずい。


どんだけの長電話なんだよ。俺。


そう思い長い廊下を歩いていく。


ふと聞こえてきた歌声。


俺は105号室の前で立ち止まる。


なんだ?


きれいな…


それでいて力強い…


不思議な歌声。


でも、引き込まれるような歌声に、気づけば俺は部屋のドアノブを回していた。

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