闇ノ花




「あれ、山崎?どうしたの?」


「……」





山崎は、私に近付いてきた。


……何?


そして、私の顔に向かって手を伸ばす。


さっきの事もあり、私の体はびくっと震えた。





「……泣いてたのか」


「え?泣いてなんかないよ」


「ほんとにアホだな、お前は。俺を誰だと思ってる?新撰組の監察方が……人が泣いている事くらい見抜けなくてどうするんだ」





山崎は、仕方なさそうにため息をつく。


涙腺が緩みそうだったけど、堪えた。




< 265 / 522 >

この作品をシェア

pagetop