闇ノ花





そして、いつも通り美祢さんとご飯を作る。


だけど……。





「あれ、大根が少ない……。ごめんね芳乃ちゃん、大根、買ってきてくれる?」


「はい。分かりました」





美祢さんにそう頼まれ、私は少し大きめのかごを持つ。


脇差しは……護身用に持ってった方がいいんだろうけど、いいや。


部屋まで行くのに時間かかるから、さっさと買って帰ってこよう。


そして、昨日の事を忘れるようにして外に出た。


何だかもう、あの人と同じ場所で寝起きをしているのも嫌だ。


だから、外に出られる事は嬉しかった。


ほんの少しだけど、伊東さんと離れる事が出来る気がして。




< 273 / 522 >

この作品をシェア

pagetop