闇ノ花
そして、いつも通り美祢さんとご飯を作る。
だけど……。
「あれ、大根が少ない……。ごめんね芳乃ちゃん、大根、買ってきてくれる?」
「はい。分かりました」
美祢さんにそう頼まれ、私は少し大きめのかごを持つ。
脇差しは……護身用に持ってった方がいいんだろうけど、いいや。
部屋まで行くのに時間かかるから、さっさと買って帰ってこよう。
そして、昨日の事を忘れるようにして外に出た。
何だかもう、あの人と同じ場所で寝起きをしているのも嫌だ。
だから、外に出られる事は嬉しかった。
ほんの少しだけど、伊東さんと離れる事が出来る気がして。